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社長の想い(4)~農家ネットワークへの想い

BUNTETU STATEMENT

平成のコメ騒動を覚えていますか?日本のコメが手に入らず、見たこともないタイ米に戸惑う日々…
あれから四半世紀あまりが過ぎた2020年産のコメの生産量は、遂にコメ騒動の93年産を下回りました。
不作が理由ではありません。消費減に応じて作付けが減り、今の水準が定着したのです。
深刻なのは、それでもコメは余っているという事実です。

私たちは数年前、故郷である『秋田の農業を守るために』会社を立ち上げました。 奮闘悶絶の日々を過ごしながらも、少しずつお客様からの御支持を頂くことができ、どうにか農業人としてやっていけるという確信を持てるようになりました。
しかし、もはや地元や地域というこだわりを持ち続けることが正しい選択だと思うことは出来ません。
いま日本の農業は、本当の危機に瀕しています。

他方、世間で農業振興に関する話題の多くは、最新技術の活用や、話題性のある派手なものばかり。
農家の立場で言わせて貰えれば、そんなものは望んでいないのです。
真の問題はとてもシンプルで、「このままでは農業では食べいけない」というただ一点に尽きます。
肝心な問題の具体的な解決策のない上辺だけの議論が、農家と関係ないところで続いています。

私たちは、創業以来一貫して、お客様への「直接販売」にこだわりました。
これまで卸売は一度もしていませんし、今後も決してしません。農家に不利だからです。
一般に、スーパー等の小売店に並んでいる農産物の価格の内、農家の取り分は半分以下です。
もちろんその中から、苗や肥料など経費を払わなくてはいけません。
お客様が購入する小売価格を上げずに、農家の収入を増やす方法は「直販以外ない」と考えたのです。

いまの私たちには、農業人として、企業として、創業時とは違う風景が見えています。
地域や産地にこだわるのではなく、日本全国のまだ農業を諦めていない農家たちと連携しよう!
これまでの経験を活かし、お客様と農家をつなぐ全国的なネットワークをつくろう! 地域商社やマッチングサイトなど・・・産地と消費地をつないでくれる企業やサービスはたくさん増えたけど、結局のところ搾取する人が変わっただけ。
やはり農家自身が立ち上がらなくては、何も始まらないのです。

ここから、私たちの挑戦の第二幕が始まります。
国に保護され、でも市場に搾取され、自立できなかった農家の挑戦。
やっぱり不安は大きいです。ここまで築いてきた私たちの会社も倒れるかもしれません。
でも、仮に失敗してバカだと笑われても、ここには希望があります。日の丸農業は確実に前進します。
私たち農家にとって、明るい未来を想像できることは、幸福なことです。
100年先の日本人に誇れると信じて、進んでいきます。

水菜土農園

社長の想い(3)~直販への想い

私たち水菜土農園の思い

お米はスーパ等で購入される方が殆どですが、それらのお米は数千もの農家から集められカントリーエレベター(お米貯蔵庫)で混ぜた後、精米されたお米です。つまり農家によって異なる農法のブレンド米なのです。

収穫量を上げるため化学肥料を多く使用したお米!や除草の手間を省くため農薬を過度に散布したお米!も含まれているとうことです。

毎日食べるお米だからこそ「安全で安心なお米」を信頼できる農家から直接購入する時代になりつつあります。つまり「顔の見える農家」からの直接購入です。

私たちは、生産から販売までを一括で行うことでお客様のニーズにお応えしたいと考えております。

(弊社サイト内より)

社長の想い(1)~創業時の想い

原点に向かって、進化していく。

日本を代表する米どころの小さな農村。
秋田県。誰が名付けたか「秋の田んぼ」。
稲作を宿命づけられたかのような北国の米どころの沿岸部ほぼ中央。
井川町。
見渡す限りの田園と、遥かに望む出羽の山々。
緑深く、空気が澄みきっているから、星空の美しさは格別だ。
人口わずか五千数百。お隣には大潟村。
この小さな町に、私たちの農園はある。

奇跡の土地
米づくりに理想的な土。人には厳しくもあるが稲作にはぴったり適した気候。
時に大きな味方となり宝風とも唄われる東風(やませ)と、適切な日照時間。
昼夜の大きな寒暖差など、美味しいお米に必要とされるさまざまな条件が、この土地には、すべて揃っている。
偶然だろうか?それとも奇跡か?

井川の流れいつも流れる(町歌より)
町を横断するように流れる「源流・井川」は蛍の生息地として名高く、そのまま町名として使われている。
これは、人々の暮らしとの密接な結びつきを表しているとも言えるし、自然豊かで清らかな流れは、町そのものであるとも言えるだろう。
ミネラルを豊富に含んだ雪解け水が、私たちの田んぼを肥沃な大地へと育ててくれるのだ。

原点。頑固者。そして、伝承。
40数年前。私たちはこの町に生まれ、この町で育ててもらった。
そして数年前。我々はサラリーマンを辞め、2人だけで農業を始めた。
バカげた話かもしれないが「原点は、この土地にある。」という一途な想いだけだった。
共に農家のせがれではあったが、農業に関してまったく無知であった。

私たちが教えを請うた偉大な先人(=本物の農家)たちは、米づくりの職人であり、そして当然ながら、みな頑固者。
決して妥協を許さず、手間を惜しむという考えさえ持っていない。
できる限り「昔の農法」の基本的原則に従う姿勢は、刺激的だった。
彼らは毎日のように私たちに繰り返した。

「土と環境を尊重する農業でなくてはいけない」と。
土の中に、未来がある。
稲は、空と大地との調和の中で生きる。
この小さな町には、米づくりの好条件が見事に揃っている。
最もふさわしい「自然のバランス」を発見し、そして保つために我々がすべきことは何だろう?

すべては、土から始まる。
これが我々の、そして水菜土農園の信念となった。

(2012年当時の弊社webサイトより)

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